SAFETY耐久性・防耐火性

雨や湿気が多い日本の気候風土。
耐久性を高めて、永く暮らせる住まいへ。

壁体内の結露を防ぐ、多角的な防湿・防水対策。

住まいの耐久性を高めるために、「MJ Wood」では外壁材と構造用面材の間に通気層を設けた外通気方式を採用。
壁体内結露の発生を抑制します。
屋根は、屋根材の下に防水性能の高いルーフィングを施工。
バルコニーは、下地合板の上に耐久性にすぐれたバルコニー防水材を採用しています。

屋根の防水対策

1. 屋根材、2. ルーフィング、3. 軒先水切、4. 防水補強材、5. 屋根合板

バルコニーの防水対策

1. 塩ビシート防水材、2. 下地合板、3. 勾配根太
※バルコニー躯体の仕様についてはCGと異なる場合があります。
※防水材はFRP仕様の場合もあります。

壁の防水・防湿対策

1. 通気層、2. 透湿防水シート、3. 土台水切り、4. 換気台輪

十分な防腐・防蟻処理による安心のシロアリ対策。

日本の住まいづくりでは、シロアリ対策が欠かせません。
「MJ Wood」では、土台部分に低公害の防腐・防蟻処理を施した集成材をはじめ、腐朽に強いヒノキ集成材仕様もご用意しました。
さらに施工現場では、信頼性のある(社)日本しろあり対策協会認定薬剤あるいは(社)日本木材保存協会認定薬剤で、土壌処理と木部処理を入念に行っています。

防腐・防蟻処理を施した土台 ※防腐・防蟻処理の方法は異なる場合があります。

土壌埋没による耐久性比較試験 
左:インサイジング加工※1の木材、右:未処理の木材
※1 木材に微細な刻み目を入れ、薬剤を塗布する方式。

Column

木は腐りにくい素材です。

木は腐りやすいと思われていますが「温度・水分・酸素・栄養」が揃わないと腐朽菌は繁殖しません。よく乾燥させることで耐久性が高まります。「MJWood」は含水率15%以下の構造用集成材を採用。すぐれた強度と耐久性を発揮します。

防火構造の外壁や不燃材料を標準で採用。

日本全国の建物火災の発生頻度は、約24分に1件※2。住まいの防耐火性能はきわめて重要です。隣家からのもらい火対策を、きちんと考えておく必要があります。
隣家から出火した場合、3m離れていても約840℃の熱にさらされることになりますが、「MJ Wood」は防火構造の外壁や不燃材料の屋根材、軒裏が標準仕様。
不慮のもらい火に強い住まいです。

※2 総務省消防庁 平成27年データより。

防火構造の外壁材を使用
※実際の防耐火試験とは異なります。

火災家屋からの距離と温度

※参考資料:日本火災学会火災便覧

高い防火性能を実現する省令準耐火構造に対応。

「MJ Wood」では、省令準耐火構造にも対応した仕様をご用意。外壁・軒裏を防火構造にし、室内も天井・壁内部の防火被膜を石膏ボードなどで強化することで、高い防火性能を実現できます。
石膏ボードには約21%の水分が結晶水のかたちで含まれ、火災時に水蒸気になって放散。壁内部や隣室への延焼防止に効果を発揮します。
また、省令準耐火構造は、従来の木造住宅と比べ火災保険料が割安※3になるメリットもあります。

※3 保険料は地域保険会社により異なります。
 必ず建築するエリアまたは保険会社の契約内容を確認してください。

壁内部への延焼を抑える石膏ボード

Column

木は熱を加えても、長時間強度を保ちます。

木は鉄に比べて火に弱い、というイメージがありますが、実は鉄より火に強いともいえます。その理由は、火は酸素がないと燃えないという性質にあります。木は火がつくと表面が炭化し、内部への酸素供給を断ち燃えにくくなるため、強度は木は火災時にも構造物の形を維持し続け、避難時間を確保できるのです。

耐震

木材の燃焼実験(30分後)

木材・鉄の加熱による強度の低下
耐震

(財)日本住宅・木材技術センター