SAFETY構造用集成材

安定した強度と、JAS規格の高い品質。「MJ Wood」が、構造用集成材を採用する理由です。

完成した集成材の中からランダムに抜き取り検査を行い、曲げ強度を測定。徹底した品質管理で性能を確保します。

自然素材と工業製品の良さをあわせ持つ、構造用集成材。

安全な住まいづくりの第一歩は、適切な構造材を選択することからはじまります。
「MJWood」では、性能と品質を最優先し、構造用集成材を採用しました。ラミナで構成される構造用集成材は、厳格な生産管理のもとでつくられる工業製品。
自然素材としての木材の長所を最大限に引き出した、理想的な構造材です。

集成材

ラミナ

集成材を構成するひき板。複数のラミナを積層接着して構造材として使用します。

ラミナから集成材の製造、出荷まで厳しく生産管理。

集成材の構成材となるラミナは、受入検査で寸法や外観、含水率の検査を受け、合格品のみが製造工程に進みます。
強度別に選別され、寸法のバラつきを揃えたあと、再び一枚一枚厳重に強度等級区分(グレーディング)検査を実施。
さらに、木材一本ごとにシリアルナンバーを印字し、強度や含水率の実数値、産地などのトレーサビリティを確立しています。

ラミナの品質検査

含水率
高周波含水率計でラミナの含水率を計測し、15%より高いラミナを除外します。
強度測定
等級区分機(MSR)を使用し、荷重によるラミナのたわみ具合で強度を測定します。
節・割れチェック
木材の節や割れ、曲りなどを最新の測定器や目視などによって選別します。

原木の入荷・加工

  • 原木搬入原木搬入
  • 皮むき皮むき

ラミナの製造

  • カットカット
  • ラミナ製造ラミナ製造
  • 乾燥乾燥

ラミナの等級分け・選別

  • 強度等級区分(グレーディング)強度等級区分(グレーディング)

ラミナの積層接着・養生

  • 接着剤塗布接着剤塗布
  • 積層接着積層接着

仕上げ・プレカット・邸別出荷

  • 集成材完成集成材完成
  • プレカットプレカット
  • 金物取付(プレセット)金物取付(プレセット)
  • 邸別出荷邸別出荷

構造用集成材は、一本一本の強度・品質が安定。

木材は時間が経つと、徐々に乾燥して収縮し、反りやくるいが発生します。

構造用集成材は、製造段階で基準の含水率までしっかりと乾燥させるため、割れや反り、カビの発生の可能性が少なくなり、強度も増加。木表と木裏※1を組み合わせることで、さらにくるいに強くなります。

約1週間の強制機械乾燥試験を実施しても、集成材には大きな変形が見られませんでした。また、一本一本の強度や寸法が安定しているため、正確な構造計算が可能となります。

※1 木の表側(樹皮に近い方の面)と、木の裏側(中心に近い方の面)。

機械乾燥後の集成材の状態

変形が少ない構造用集成材(MJ Wood)

集成材と無垢材の違い

木材 (JAS)構造用集成材
無垢材(KD材)※2 無垢材(グリーン材)※3
特徴 割れや反りが極めて少ない
強度・品質が安定
主要構造材に使用
人工乾燥により含水率を下げるため、
グリーン材に比べ割れや反りは少ない
下地等に使用
割れや反り、カビの発生の可能性も
自然な風合いが魅力
含水率 15%以下 15~25%(平均20%) 基準なし(保管・乾燥状態で異なる)
強度 すべてJAS等級 JAS等級および無等級 基準なし(樹種・含水率により異なる)

※2 乾燥機を用いて人工的に乾燥させた木材。 ※3 伐採後に乾燥の過程を経ていない木材。

JAS規格の高品質な構造用集成材を使用。

「MJ Wood」の柱や梁に使用する木材はすべて、品質判断の基準となる「JAS規格」に適合した高品質な構造用集成材。
外面からではわからない強度性能、接着性能などの検査項目に合格した構造材で、確かな強さを実現します。

JASマークに表示される集成材の品質基準

JAS規格では集成材の外面の品質だけでなく、強度性能など性能面についての試験方法と適合基準についても定められています。

同一等級構成集成材と異等級構成集成材

JAS規格の強度は「E値」と「F値」の組み合わせで等級区分される

標準的な構造用集成材の強度等級例

樹種 同一等級構成 異等級構成
スギ(杉) E65-F255
E75-F270
E65-F225
E75-F240
ヒノキ(檜) E95-F315
F105-F345
E105-F300
MJ Woodの基準値
E95-F315以上 E105-F300以上

JAS規定の長時間の煮沸試験に
耐える、高性能の接着剤を採用。

ラミナの接着に使用する接着剤は、高い接着強度と耐久性を持つものを使用しています。
また、完成した集成材からランダムに抜き取り、JAS規定に準じた煮沸はく離試験など、過酷な環境での試験を実施。
すぐれた接着性能を確認しています。


沸騰水中に4時間、室温の水中に1時間浸せきさせ、恒温乾燥器で乾燥させた後に接着性能を確認。

Column

すぐれた特性を備えた「ヒノキ集成材仕様」もご用意。(オプション)


環境保全という観点からも注目を集めている国産材。特に国産檜は「耐久性にすぐれ、強度が高い」「乾燥性がよい」「独特の香りがあり、防虫効果もある」木として知られ、住まいの構造材にふさわしい 素材です。「MJ Wood」でも「ヒノキ集成材仕様」をご用意。国産檜の集成材を、柱や土台に使用することができます。