構造・工法:
木質系パネル
用途:
住宅

コンセプト

1997年第20回INAXデザインコンテスト:全国で銀賞を受賞 テーマ:「空間の閉鎖・開放と連続性による空間づくり」

建築概要

「リビングを広くとって、家族でゆったりくつろげる家にしたい」ということがお施主さまのご要望でした。マンションからの住み替えで、以前のお住まいは、「部屋数は足りていたが、その分ひとつひとつの部屋が狭く、窮屈に感じていた」ということでした。それにお応えするよう、都市で暮らすための工夫をさまざまに盛り込んだ三階建住宅をめざしました。室内は、視線に行き止まりをつくらないこと、つまり空間を細かく仕切らないことにポイントを絞りました。2階はほぼすべてが、リビング・ダイニング。このリビングとダイニングは、“コの字”型のレイアウトにし、間にパティオ(中庭)を設けました。これにより、空間全体に変化が生まれただけでなく、道路から奥まった位置にあるダイニングに自然光が届くというメリットも。同時に、近隣に阻まれて思うように採光できないという問題も解決できました。リビングはビルトインガレージの上部に位置し、フロアレベルはダイニングより少し低く設定。ひとつの空間に高低差のあるスキップフロアを採用しました。このため、リビングの天井高は、最高で4m。ダイニングとの天井高の差が、視覚的にも開放感を演出しています。また、パティオ側と道路側の大開口からの光、そしてトップライトからの光も手伝って、立体的な広がりが得られるようになっています。家族が伸び伸びと暮らせる都市の住まいが実現しました。

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