石川県 Mさま邸
下屋の水平ラインと面格子や壁面の垂直ラインが、独特の外観をつくり出している。
Mさま邸のあるエリアは、文教地区の一角。しっとりと落ち着いた景観と閑静な環境を維持し、保全するため、独自のまちづくり協定を定めています。 Mさま邸の外観は、そうした周囲の雰囲気に溶け込みながらも、独特のフォルムが印象的です。
雁木にみたてた下屋の空間は、内と外をさり気なく仕切る役割を果たしている。
外観を特徴づけているのは、2方向の道路に沿って延びる下屋と、フラットルーフの住居部分のデザインでしょう。
下屋はまち並みとの融合を実現しているのと同時に、道路と住居とをソフトに仕切る役割も果たしています。この下屋でつくられた空間は、雁木(がんぎ)づくりのよう。雁木は雨や雪をしのぐため、軒から庇が長く延び、その下が通路になっている雪国特有のつくりです。
また横に延びる下屋に対し、外壁には縦に面格子が施されているため、外観に心地よい緊張感を生み出しています。面格子には独特の陰影が感じられることから、建物全体に圧迫感がないだけでなく、和の風情を醸し出すことにも成功しています。
リビングは天井が高くて開口部も広いため、明るい陽射しがたっぷりと注ぎ込む。
室内は1階がパブリックスペースとなっており、すっきりとしたダイニングキッチンと天井の高いリビングが中心。それらは壁で仕切られているものの、高さのあるガラス戸をオープンにすると適度な一体感を感じさせる仕掛けに。リビングに来客があっても、ダイニングで家族が過ごすこともできると好評です。
また1階とプライベートスペースである2階をつなぐように設けられているのが、DENと呼ばれる多目的空間。ここにはたくさんの書籍が書棚に並び、窓からいっぱいの光が差し込むため、家族にとっての癒しの空間なのだそう。
2階へ続く階段やそれぞれのプライベートルームにも、自然の光が無理なく取り込める工夫がなされ、いつも明るく、風がやさしく流れるデザインになっています。
Mさま邸は、扉や窓といった開口部がうまく配置されているため、どこにいても家族の気配がわかるという。それぞれのプライバシーを確保しながら、互いのぬくもりを身近に感じられる住まいです。
ダイニングキッチンは、床や家具などにウォールナットをベースにナチュラルオークを加え、空間に軽快さを与えている。キッチンの目隠し役でもある収納部分は奥さまのご希望によるオリジナルだ。
所在地 | 石川県 |
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